2013年01月25日

アメリカの自動車メーカー

  アメリカは世界の重要な自動車生産国の一つです。今日はアメリカの主な幾つかの自動車メーカーを紹介させていただきます。

1.ゼネラルモーターズ(GM)

  本社:アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト

  アメリカのビッグスリーの一社です。北米で展開しているブランドはキャディラック、シボレー、ビュイック、ポンティアック、サターン、ハマー、GMC。欧州ではオペル、ヴォクスホール、サーブ等があります。日本ではGM日本法人の他、ヤナセでも取り扱っています。  GM TECH2診断機

2.フォード

  本社:米国ミシガン州ディアボーン

  アメリカのビッグスリーの一社です。フォードグループのブランドとして、米国でリンカーン、マーキュリー、欧州で、ジャガー、デイムラー、ランドローバー、ボルボ・カーズがあります。また、日本のマツダもフォードグループです。日本では直営ディーラーのフォード・ジャパン・リミテッドで輸入販売しています。 ford vcm

3.クライスラー

  アメリカのビッグスリーの一社です。

  乗用車やミニバン、大型ピックアップトラック、スポーツカー等、車種が豊富です。300C、クロスファイア、ボイジャー、グランドボイジャー、PTクルーザー、パシフィカ、セブリング、アスペン等。一部日本向けモデルは右ハンドル仕様車もあります。

4.キャデラック

  ゼネラルモーターズの高級車ブランドです。

   CTS、STS、STS-V、DTS、XLR、SRX、エスカレード等の車種があります。左ハンドルが主ですが、日本やイギリス向けに右ハンドル仕様車もあります。キャデラック正規販売店の他、ヤナセや三井物産オートモーティブでも取り扱っています。

5.ジープ

  クライスラーの四輪駆動車専門のブランドです。

  軍用車として使用され、走破性の高さから民間用としても人気があり、多くの国でライセンス生産されています。ジープからの派生車種も多く、ジープ・チェロキー、グランドチェロキー、コマンダー、ラングラー等があります。日本向け車種は右ハンドル使用となっています。

6.サターン

  ゼネラルモーターズの乗用車のブランドです。現在日本では輸入、販売を行っていません。扱っている車種はセダンの他、SUV、スポーティーカー等で、サターン・ヴュー、オーラ、スカイ、リレイ、アウトルック、アストラなどがあります。

7.ハマー

  ゼネラルモーターズのSUVブランドです。日本でも人気が高く走破性の高いSUVです。軍用車のイメージがありますが、アメリカの軍用高機動車両・ハンヴィーがベースなのはハマーH1のみです。H2はシボレー・タホ、H3はシボレー・コロラドをベースにH1を模して作られています。

8.GMC

  ゼネラルモーターズの商用車ブランドです。商用車の他、多くのSUV、バンを製造しており、日本では並行輸入車として販売されています。ピックアップトラックのサイクロン、スプリント。 バンのサファリ。SUVの、ユーコン、タイフーン、キャンピングカー、トラック等を扱っています。

9.ヌーミ

  トヨタ自動車とゼネラルモータースの合弁設立自動車製造会社です。トヨタのかんばん方式を導入した1984年設立の新しい企業です。トヨタ・カローラ 、タコマ、シボレー・ノバ、プリズム、ポンティアック・ヴァイブ等を製造しています。

10.リンカーン

  フォード・モーターの高級車ブランドです。リンカーン・タウンカー、MKZ等の高級乗用車、リンカーン・ナビゲーター等の高級SUVを扱っています。車名の由来は、アメリカ合衆国の第16代大統領、エイブラハム・リンカーンから。合衆国大統領専用車としても使われ、キャディラックと並ぶ高級車です。  


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2013年01月16日

電気自動車の発展

  19世紀、蒸気自動車が危機に陥りガソリン自動車が優位になっていきましたが、この時代にはもう一つ「電気自動車」という選択肢がありました。電気自動車は最近発明されたものと思っている方も多いと思いますが、実はこの時代から実用的な電気自動車があったのです。

  1830年頃、スコットランドのロバート・アンダーソンが世界初の電気自動車の原型を設計したといわれています。しかし、正確な資料が無く「設計」だけで実際に作られたかどうかは不明とされています。

  1835年には、オランダ・グローニンゲンのストラチン教授が小型電気自動車を設計します。この設計を、助手のクリストファー・ベッカーが組み立てたそうです。しかし、再充電が出来ない電池を使用していたため、あまり優れた自動車とはいえませんでした。

  アメリカでは1890年頃まで電気自動車に関心が向けられていませんでした。その中で1891年、A.L.ライカーが、3輪の電気自動車を作りました。同年、ウィリアム・モリソンが6人乗りワゴンを作り始めます。これらの開発により、1895年頃から関心が向けられるようになりました。

  1894年にフランスで開催された自動車レースにて、電気自動車がガソリン自動車や蒸気自動車とともに参加していました。また、1898年の乗用車コンクールで、電気自動車が圧倒的な人気を集めたのです。そして1897年、アメリカのフィラデルフィア電気自動車会社が商業用途の電気自動車を製造します。この電気自動車が、当時のニューヨーク市内のタクシー全車両に採用されたそうです。 MB STAR C3

  1899年、ベルギー人レーシングドライバー、カミール・ジェナツィが、電気自動車を自ら設計しました。小型の電気自動車で、時速約109km(正確には68マイル)という、当時の世界記録を塗り替えるほどのものでした。1899・1900年(19世紀末の2年間)は、アメリカで電気自動車が爆発的に売れました。これは、他のタイプの売り切れが続出したためだそうです。sd connect

  1902年登場のフェートンは、まさに電気自動車の礎を築きました。当時、時速14マイル 、走行持続距離18マイル 、価格1000ドル(当時)だったそうです。1926年には、「電気自動車+ガソリン自動車」、つまり今で言う「ハイブリットカー」を実現させています。このように、電気自動車が広まっていき、利点の多さから世間に認められるようになりました。

 しかし大半の人は最近になって世間に認められたと思っています。これは、1950年頃~1970年頃にかけて、様々な事情により町では電気自動車が走らなくなっていたからです。  


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2013年01月10日

自動車エンジンの特徴

  昔から、自動車は蒸気、ガソリン、電気と3種類のエンジンがあります。ガソリンエンジン、電気自動車は蒸気エンジンから1世紀ほど遅れて登場しているのです。

  この「1世紀」という長い間、蒸気エンジンがめまぐるしく成長し、ガソリン・電気エンジンが蒸気エンジンに追いつき、普及することは無かったためです。3種類のエンジンの特徴を比較してみましょう。


蒸気エンジンの特徴


・エンジンの小型化が進行

・騒音とは無縁と言えるほど静か

・複雑なトランスミッションが無くギアチェンジ不要

・スロットルレバーだけの操作で運転が可能でスムーズな動きができる

・加速性が強い

・石炭だけでなくいろいろな種類の燃料が使用可能

  蒸気自動車を製造するメーカー(スタンレーやホワイト)も1920年代まで製造を続け、ガソリンエンジン一色となってしまったことに疑問視する声が今なおあるそうです。


ガソリンエンジンの特徴


・始動・整備(メンテナンス)が蒸気と比べて簡単

・比較的少ない燃料で、長距離走行が可能(燃費が良い)

・エンジンが小さく軽量

  これらの利点を不安に思う人も多く発明当初は信頼性に問題があったが、これらの問題の大半は、ダイムラーとベンツの自動車により解決されることになります。 Tacho 2008


電気自動車の特徴


・蒸気エンジンと同じく騒音が無い

・乗車時の振動が少なくニオイも無い(クリーン)

・スタート時のクランク操作が不要

・走行時のギアシフトが不要

・マニュアルよりもオートマに近い操作

  第一次世界大戦ごろまでは日本を含めて世界的に広まりましたが、当時は再充電に長時間かかったこともあり 一部の人々に受け入れられることがあっても、ヒットは起こりませんでした。sd connect   



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2013年01月08日

中国の自動車メーカー

  2009年に世界シェアの20%を占め、世界最大の自動車市場となった中国であるが、同国の自動車普及がまだ端緒についたばかりであることを考えると、今 後とも世界の自動車市場を牽引していくのは中国であろう。図5は、日本、米国、中国の自動車保有台数と人口当り普及率である。2008年末の中国自動車保 有台数は約5,000万台で、人口100人当りの普及台数は4台である。これは、日本の60台の15分の1、米国の80台の20分の1である。中国の自動 車普及率が日本並みになれば、中国の自動車保有台数は7億5,000万台に、米国並みになれば同国の保有台数は10億台になる。現在、世界の総保有台数は 9億5,000万台であるから、中国には一国で世界市場に相当する潜在需要があるといえる。

  世界の自動車メーカーについて調べていく中で、驚きの事実が浮かび上がってきました。なんと、中国には120を超える自動車メーカーと、2000を超える自動車部品メーカー(自動車自体も製造)が乱立しているそうです。メーカー同士の吸収?合併、他国自動車メーカーとの合弁(提携)等も盛んで、全てのメーカーを把握できない状態なのです。

  また、他国自動車メーカーの車両デザイン、ベンツやBMW エンブレムの模倣や安全性等に問題があるのが現状です。BMW GT1

  中国三大自動車メーカーと呼ばれているのが、第一汽車、東風汽車、上海汽車の3社で、中国のビックスリー的存在です。その後に広州ホンダや重慶長安汽車、安徽奇瑞汽車など数社が続きます。そこで今回は第一汽車、東風汽車、上海汽車の3社と、広州ホンダについてみていきます。 Launch X431 diagun